the BASIC いつまでもそばにある
the BASIC いつまでもそばにある
HanesのTシャツやL.L.Beanのトートバッグ、Ray-Banのサングラス……。「定番品」に共通するのは、タイムレスな機能性が兼ね備えられているということ。
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Photography Taro Mizutani(bNm)
Styling Tamao Iida
Make Tomohiro Muramatsu (sekikawa office)
Hair ASASHI
Model Cris Herrmann (zucca model)

左上から時計回りに

Hanes / Cut&Sewn / ¥3,500+tax / White / 18070230001110BUY

Rainbow Sandals / Shoes / ¥12,000+tax / Beige / 18093230002210BUY

BIRKENSTOCK / Shoes / ¥18,000+tax / Brown / 18093230002510BUY

RayBan / Sunglasses / ¥20,000+tax / Brown / 18090230002410BUY

RayBan / Sunglasses / ¥21,000+tax / Beige / 18090230002310BUY

LEVI’S® VINTAGE CLOTHING / Pants / ¥19,000+tax / Navy / 18030230003410BUY

L.L.Bean / Charm / ¥1,200+tax / White / 18090230002710BUY

L.L.Bean / Charm / ¥1,200+tax / Green / 18090230002810BUY

L.L.Bean / Charm / ¥1,200+tax / Brown / 18090230002610BUY

L.L.Bean / Bag / ¥5,900+tax / Green, Red, Navy, Black / 18092230005410BUY

永遠の定番は、永遠の望み

定番とは、安心感であり信頼感とも言い換えられる。
それは平凡な日常の、極上のしあわせでもある。
作家、漫画家の小林エリカによる特別エッセイとともに、
フレームワークから永遠の定番品を。

illustration Saki Obata

Hanes

Hanes

T shirts

ヘインズのTシャツ
1枚でさらりと夏に、ニットやスウェットのインナーとして冬に。365日着たい人の強い味方、<ヘインズ3P>は、1947年に誕生したパックTシャツの元祖。Tシャツはたくさんあれど、やっぱりHanesに帰ってきてしまう。クルーネックとVネック、ノースリーブと、3型のTシャツがセットなのは、フレームワークだけのスペシャルモデル。

Hanes / T shirt(3P) / ¥3,500+tax / White / 18070230001110BUY

LEVI’S® VINTAGE CLOTHING / Pants / ¥19,000+tax / Navy / 18030230003410BUY

L.L.Bean

L.L.Bean

Totebag

エルエルビーンのトートバッグ
親から子へと受け継がれ、どんなに洗濯されようとも、へたるどころか味わいを増していくトートバッグ、L.L.Bean。形はこれ以上ないほどシンプル。だからこそサイズ違いでいくつも集めていきたくなる。旅行やアウトドアでの活躍はもちろん、家の中の収納としても使えるオールラウンダーなところも長く愛される理由。

L.L.Bean / Bag(S) / ¥5,900+tax / Navy / 18092230005410BUY

L.L.Bean / Bag(M) / ¥6,900+tax / Navy / 18092230005510BUY

食はパン、オムレツ、野菜とバナナをミキサーにかけたジュース。
 娘を着替えさせて家を出ると、ちょうど駅前の横断歩道の前で、白いゴールデンレトリバーの盲導犬を連れて出勤中の男の人とすれ違う。それから、バス停へ到着する。バスは本数が少ないので23分発を逃さないようにする。バスに乗り込み、あたりを見回すと、そこにいるのはいつものメンバーだ。スター・ウォーズのリュックを持ってお父さんと一緒に保育園へ向かう男の子がひとり、髪が短くていつも黒っぽい服を着ているおばさんがひとり、途中の停留所からはお母さんと一緒に保育園へ向かう男の子と、凄く太っていてズボンにサスペンダーをしているおじさんが乗ってくる。雨だったり晴れだったり天気の具合で、いつものメンバーがいなくなったり、新メンバーが加わったりもする。
 保育園に子どもを送り届けた後にいつも行くコーヒー店は、大通り沿いにある店で、そこで頼むメニューも、座る席もいつも同じもの。店員さんもさすがに毎日やってくるので私を憶えていてくれて、いつも私が座る席に他の人が座っていたりすると、ああ、きょうはいつもの席空いていませんでしたね、だなんて、声を掛けてくれる。

Ray-Ban

Ray-Ban

Sunglass

レイバンのサングラス
これを選べば間違いないというのがいわゆる定番だが、サングラスといえば、泣く子も黙るレイバンである。1937年に米空軍が光線を遮るものをと依頼し開発されたという歴史から、UVカットの性能は折り紙つき。オンオフ問わずどんなスタイルにも合うファッションアイテムとして、セレブリティを始め、世界中から愛されて続けてきた。

Ray-Ban / Sunglasses / ¥20,000+tax / Brown / 18090230002410BUY

Hanes / T shirt(3P) / ¥3,500+tax / White / 18070230001110BUY

LEVI’S®VINTAGE CLOTHING

LEVI’S®VINTAGE CLOTHING

jeans

リーバイス ビンテージ クロージングのデニム
新しいスタンダードもいいけれど、困った時に頼りたくなる旧友のような存在は、いるだけで心強いもの。LEVI'S® VINTAGE CLOTHINGのデニムはまさにそんな逸品だ。ストレートのシルエットが特徴の名作モデルで、深めの股上が今の時代にもフィット。年をとりながら、自分だけのデニムへと仕上げていく。それこそが定番の楽しみである。

LEVI’S® VINTAGE CLOTHING / Pants / ¥19,000+tax / Navy / 18030230003410BUY

んな具合で、私は、昼も、夜も、食事は、大概数パターンのメニューを繰り返し食べている。正直、子どもがいなければ、夕飯でさえ、毎日同じでも私は全然かまわないし、飽きないんだけどな。
 毎日、同じ時間に、同じところへ行って、同じものを食べて、同じ人と会ったりすれ違ったりする(特に挨拶をするでもないけれど)、というただひたすら定番を繰り返す日々、というのが、私は結構気に入っている。
 哲学者のカントは、おそろしく規則正しい生活を送っていたので、町の人がその散歩する姿にあわせて時計を直したという逸話が残っているらしいが、私も心ひそかにそんな生活に憧れる。
 とはいえ、私の頭脳はカントとは程遠く、不慮の不規則は常に襲いかかり、忘れ物やら何やらで、いつものバスに乗り遅れることもしばしばなのだけれど。
 先日、いつものように、毎週水曜日に通っていた定食屋さんへ行くと、その店が閉店になっていた。おばんざいを食べさせてくれる店で、とても美味しいのに結構空いていたのだ。私はその定番を愛していたので、酷く落ち込んだ。そして今後当分、私は水曜日、入るべき店を見つけられないことだろう。

BIRKENSTOCK

BIRKENSTOCK

sandal

ビルケンシュトックのサンダル
コンフォートサンダルの代名詞、ビルケンシュトック。楽チン、便利、どんな服にも合う、と三拍子揃ったサンダルだが、戦時中、負傷兵のためのリハビリシューズを作っていたというブランドの歴史もあり、とにかく歩きやすいところが“永遠の定番”たる理由。普通だからこそ変わらない安心感。色違いで何足も持っておく楽しみもある。

BIRKENSTOCK / Shoes / ¥18,000+tax / Brown / 18093230002510BUY

RAINBOW SANDALS

RAINBOW SANDALS

sandal

レインボー サンダルのサンダル
1974年に始まったレインボーサンダルは、サーファーであるブランド創業者の「世界で最高のサンダルを作る」という野望から生まれた。鼻緒はナイロンで丈夫に縫い合わされ、靴底はオリジナルの接着剤で三重に糊付けし、表面には柔らかい履き心地のヌバックレザーを採用している。カジュアルなアイテムだからこそ、高品質な良品を。それがタイムレスな定番となるから。

Rainbow Sandals / Shoes / ¥13,000+tax / Brown / 18093230002310BUY

Rainbow Sandals / Shoes / ¥12,000+tax / Beige / 18093230002210BUY

朝、すれ違うその人をしばらく見かけなかったりすると、どうしたのかな、とふっと心配になる。けれど、ふたたびその人とばったりすれ違ったり、あるいは、ひょんなことでその人を別の場所でも見かけたりすると、思わず声を掛けたくなるほど、嬉しくなる。
 そんな性格故、私は、自分の気に入った洋服だとか品物が、いわゆる「永遠の定番」と呼ばれるものであると知ると、心から安堵する。
 それがジーンズでも、Tシャツでも、サングラスでも、バッグでも、サンダルでも、何があっても、またその同じ品に辿り着けるということが、どれほどありがたいことか。
 勿論、流行のファッションだとか、おしゃれな新しいアイテムとか、そんなものはいつだって魅惑的。けれども、このようやく見つけた、素晴らしい品が、私の大切な定番が、たとえ、ぼろぼろになってしまっても、万一壊れてしまっても、大丈夫、また会える!という喜びにはかえがたい。
 「永遠の定番」はいつだってそこにいて、私を待っていてくれる。

小林エリカ
1978年東京生まれ。作家・マンガ家。2014年小説『マダム・キュリーと朝食を』(集英社)で第27回三島由紀夫賞候補、第151回芥川龍之介賞候補となる。著者にコミック『光の子ども1・2』(リトルモア)や小説『親愛なるキティーたちへ』(リトルモア)など多数。