オードリー・ヘップバーン
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- MOVIE NAME
- ローマの休日
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- YEAR
- 1953
初主演作『ローマの休日』でオードリーが演じたのは、架空の小国のプリンセス。ヨーロッパ各地を表敬訪問中、窮屈な暮らしにうんざりした彼女は、最後に訪れたローマで滞在中のお城をひそかに抜け出し、身分を隠してつかの間の自由を謳歌します。長い髪をばっさりショートにし、ブラウスの袖をまくって、気品あふれる王室スタイルからカジュアルに変身するオードリーの快活でキュートな表情が見どころ。
シャツの襟元にきりっと結んだストライプの小さめスカーフが清潔に彩りを添えます。ベスパで町を疾走するシーンでは、胸元で風になびくスカーフが躍動感を演出。日が暮れてからはシャツのボタンをいちばん上までとめ、襟をやや立てた上から巻く着こなしに。 この衣装を担当したのは、生涯で1000本以上の作品に関わり、8度のアカデミー衣装デザイン賞に輝いたハリウッドの伝説的デザイナー、イデス(イーディス)・ヘッド。作中のキャラクターの性格や心情と結びついたスタイリングはさすが匠の技。