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FRAMeWORK / Scarf / ¥37,000+tax / AssortedBUY

HARLEY OF SCOTLAND / One-piece / ¥23,000+tax / Red, Camel, Gray, Black(10月上旬入荷予定)BUY

スカーフをエレガントに纏いたいなら、今も昔もスクリーンが最高の教科書だ。
1950年代から最新作まで、キラリと光るヒロインたちの着こなしを、文筆家野中モモがご紹介。

オードリー・ヘップバーンオードリー・ヘップバーン

オードリー・ヘップバーン
  • MOVIE NAME
    ローマの休日
  • YEAR
    1953

初主演作『ローマの休日』でオードリーが演じたのは、架空の小国のプリンセス。ヨーロッパ各地を表敬訪問中、窮屈な暮らしにうんざりした彼女は、最後に訪れたローマで滞在中のお城をひそかに抜け出し、身分を隠してつかの間の自由を謳歌します。長い髪をばっさりショートにし、ブラウスの袖をまくって、気品あふれる王室スタイルからカジュアルに変身するオードリーの快活でキュートな表情が見どころ。

シャツの襟元にきりっと結んだストライプの小さめスカーフが清潔に彩りを添えます。ベスパで町を疾走するシーンでは、胸元で風になびくスカーフが躍動感を演出。日が暮れてからはシャツのボタンをいちばん上までとめ、襟をやや立てた上から巻く着こなしに。 この衣装を担当したのは、生涯で1000本以上の作品に関わり、8度のアカデミー衣装デザイン賞に輝いたハリウッドの伝説的デザイナー、イデス(イーディス)・ヘッド。作中のキャラクターの性格や心情と結びついたスタイリングはさすが匠の技。

ブリジット・バルドーブリジット・バルドー

ブリジット・バルドー
  • MOVIE NAME
    軽蔑
  • YEAR
    1963

ティーンの頃からモデルとして活躍したのち、20代には数々のお色気コメディに出演。「BB(べべ)」の愛称で親しまれ、小悪魔的なセックス・シンボルとして世界的な人気を誇っていたバルドーが、30代を目前にしてぐっと大人っぽい魅力をみせたのが『軽蔑』 です。 監督は『勝手にしやがれ』で旧来の商業映画の常識を書き換え、フランス発の「ヌーヴェルバーグ(新しい波)」の旗手として脚光を浴びていたジャン=リュック・ゴダール。

アルベルト・モラヴィアの小説を原作に、女優と脚本家の夫婦のすれ違い、芸術と商業主義の相克など重く苦いテーマを扱いながら、イタリアのカプリ島の太陽を浴びるバルドーの見事なボディとリゾートファッションがとにかく絵になって眼福です。ボリュームのあるブロンドの髪を濃い色のスカーフでまとめるスタイルは時代を超えてシック。耳まで隠してターバン風に巻き、カーディガンとスカートもダークネイビーで揃えたモノトーンコーデを着こなしています。

フェイ・ダナウェイフェイ・ダナウェイ

フェイ・ダナウェイ
  • MOVIE NAME
    俺たちに明日はない
  • YEAR
    1967

'60年代後半から'70年代前半、若い世代の鬱屈した気分を新しい感性で表現したムーブメント「アメリカン・ニューシネマ」。その先駆けとされる『俺たちに明日はない』は、'30年代前半の大恐慌時代、アメリカ各地で銀行強盗や殺人を繰り返したカップル、ボニー・パーカーとクライド・バロウの実話をもとにした作品です。平凡な暮らしに退屈し、連続犯罪に身を投じるボニーを演じたのはフェイ・ダナウェイ。

縁取りのついたパターンのスカーフを三角巻きにして、活動的かつフェミニンでモダンな感覚を表現。半袖ニットに半端丈のタイトスカート、ベレーを合わせるスタイリングは、半世紀の時を経て今年の町にも馴染みそう。この衣装を手掛けたセオドラ・ヴァン・ランクルは、イラストレーターとして働きながら独学でデザインを学び、40代に手が届こうとする頃に映画の世界に飛び込んだ女性。他にも『ゴッドファーザー PARTII』『マイラ』などで遊び心が光る優れた仕事をみせています。

ケイト・ブランシェットケイト・ブランシェット

ケイト・ブランシェット
  • MOVIE NAME
    キャロル
  • YEAR
    2015

現在に比べて女性が家庭に入らずに生きてゆく道が限られており、また同性愛に対する社会の抑圧も厳しかった'50年代のニューヨークを舞台に、女性どうしの恋愛を美しく描いた『キャロル』。原作は『太陽がいっぱい』で知られるパトリシア・ハイスミスが、'52年に別名義で発表してベストセラーとなった小説です。 フォトグラファーになることを夢見ながらデパートのおもちゃ売り場でアルバイトをしているテレーズは、ある日、娘のためのプレゼントを探しにやってきた人妻キャロルに心を奪われます。

現代最高の衣装デザイナーのひとりサンディ・パウエルによる衣装をエレガントに着こなしたキャロル役のケイト・ブランシェットは、まるでファッション雑誌が動いているよう。しっかりと仕立ての良さそうなグレーのスーツの襟元からやわらかなピンクの水玉シフォンスカーフをのぞかせ、同系色のポケットチーフを合わせるなど、異なる質感を合わせた「柔と剛」のスタイリングが印象的です。

ジャネール・モネイジャネール・モネイ

ジャネール・モネイ
  • MOVIE NAME
    ドリーム
  • YEAR
    2017

アメリカ合衆国とソビエト連邦が激しい宇宙開発競争を繰り広げていた'60年代。コンピュータもまだ実用化されたばかりだったこの頃、ロケットの軌道を割り出すなどの問題の解決には人間の「計算手」の働きが必要不可欠でした。その計算手としてNASAの有人宇宙飛行計画(マーキュリー計画)の成功を影で支えた黒人女性たちの実話を映画化。3人のヒロインたちは理不尽な差別に直面しながら、諦めずに自分たちの力を証明してみせます。

'60年代ファッションも目に楽しいこの作品、中でもエンジニアを目指すメアリー・ジャクソンを演じたジャネール・モネイのヘッドスカーフはいますぐ真似したいかわいさ。柄物のスカーフを細長く折ってヘアバンドのように結び、端は首の横にふわりと流して華やかに。これまでミュージシャンとして音楽の世界でも抜群のセンスを発揮してきた彼女は、今年アカデミー作品賞を受賞した『ムーンライト』でも好演。女優としてもますますの活躍が期待されています。

Illustration YUKO SAEKi
Text MOMO NONAKA

VINTAGE SCARF

VINTAGE SCARF

バイヤーが世界中を飛びまわって集めた、50年代から80年代のメゾンブランドのヴィンテージスカーフ。高級な気配に包まれたい。どれも一点限り。

FRAMeWORK / Scarf / ¥35,000~¥37,000+tax / Assorted

オリジナルスカーフ

オリジナルスカーフ

シルクスカーフには珍しいインディゴ染めやオーバーダイなど、技術的に難しいといわれていた両面プリントなどの作りにこだわったスカーフ。

上 FRAMeWORK / Scarf / ¥9,800+tax / Red, BlueBUY

下 FRAMeWORK / Scarf / ¥13,000+tax / Beige BUY